外科的処置も対応
当院一般外科では外傷(切り傷、擦り傷、刺し傷)や火傷の処置、ケガ(捻挫、打撲、肉離れなど)、巻き爪・陥入爪など、外来で実施可能とされる小規模の手術も行います。
切り傷や火傷をしてしまった場合
切り傷や刺し傷などの外傷で出血が止まらない、傷口が大きいという場合は、減菌のガーゼを傷口に当ててしっかりと抑えるようにして速やかに受診ください。
痛み止めを行った上で縫合などの処置をします。
火傷を負った際はまずは応急処置として流水で20~30分程度、患部にかけ続けるなどして冷やします。服の上から負ってしまった場合には着たままの状態で流水を患部に当て、冷やし続けるようにしてください。すぐに脱がそうとすると深い火傷や水ぶくれが破れて痛みが増す恐れもあります。応急処置と同時に外科処置が行える医療機関をすぐに受診してください。
巻き爪や陥入爪の場合
足爪の両端先端部が大きく内側に曲がった状態が巻き爪で、その爪の両側が指の肉に深く食い込んで炎症を起こしている状態が陥入爪です。
爪を深く切り過ぎたり、窮屈な靴を長時間履き続けたりするなどで起こりやすく、陥入爪の状態になると激しい痛みが伴い、さらに悪化すると、出血や膿が溜まって膿瘍になることもあります。
軽度であれば抗生物質の内服、軟膏やステロイド剤の外用薬の使用によって炎症を抑える保存療法、中度以上で医師が必要と判断した場合に、爪の根本を含めて切り取る治療(部分抜爪術)、ワイヤー法などの小手術を行います。
粉瘤・脂肪腫とは
皮膚が陥入してできた袋に老廃物や皮脂が溜まることによってできる半球状の良性腫瘍が粉瘤(アテローム)です。触れるとしこりのような感触で、中央には黒点状の開口部があります。
これを潰そうと指などで強く圧迫すると臭いを伴う粥状の物質が排出されます。
体のどこにでもできる可能性があり、細菌に感染し炎症が起こると痛みが生じるようになります。これを炎症性粉瘤と言います。
腫瘍自体が大きかったり、悪化する可能性があれば外科的切除を行います。良性ではありますが、気になる場合は自ら潰すようなことはせず、速やかに受診ください。
脂肪腫は、脂肪の一部が増殖して腫瘍として表皮に現れたものです。大きさは様々で軟らかく、自覚症状はありません。背中や肩、おしりの付近に発生しやすいと言われています。
良性の腫瘍のため、直ちに摘出する必要はないかと思いますが、サイズが大きい(10~20cmのものもある)、関節付近に発生したので動きが妨げられる場合などは外科的切除による治療となります。